Rabbit or Duck?

Chronicles of My Ambiguous Life

読書メモ14

 

 はじめに

9: 繊細な人が持つ「繊細さ」は、性格上の課題ではなく、 生まれ持った気質 の可能性が高いからです。

16: 繊細な人は、むしろ自分の繊細な感性をとことん大切にすることでラクになり、元気に生きていけるのです。

42: HSP(Highly Sensitive Person) という概念がベースになっています。 

第1章 繊細さんがラクになれる基本

139: 繊細さんは、脳の神経システムが刺激に反応しやすい

158: 繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気づいたことにどう対処したらいいのかという、具体的な対処法なのです。

160: 繊細さんの特徴は「感じる力が強い」 という一言に集約されます。

202: 繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるよう自分を作り変えることではありません。 平気なフリをすることでもありません。

203: 繊細な感覚をコンパスに自分にとっていいもの・悪いものを見分け、自分に合う人間関係や職場環境に身をおく。 「私はこれが好き」「こうしたい」という 自分の本音をどれだけ大切にできるかが勝負どころ なのです。

317: そう気づいたら、「とりあえず」 を取り入れると、日々の仕事や生活がぐっとスピーディに進みます。

366: 自分の「こうしたい」という思いを大切にし、「こんなにわがままでいいのかな」と思うぐらい積極的に自分を優先して行く必要がある

403: 繊細さんが元気に生きるためには、この自動応答を切ることが必要です。気づいたときにわずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか、また対応するならその方法を、自分で「選ぶ」ことが必要なのです。

417: 「こうしたい」という本音をキャッチし、自分の本音を大切にすることで、繊細さんのつらさはどんどんラクになり、見違えるように元気になっていきます。

 

第2章 毎日のストレスを防ぐカンタンなワザ

560: 「思い切り楽しんだあと、動けなくなってしまう」という繊細さんに、私はよく「楽しい予定の後にも休日を入れてください」 とお話ししています。大変な仕事のあとに休みをとるのと同様に、「いい刺激を受けるイベントのあとにもあらかじめ休みを入れておく」のです。

651: 体を甘やかすと、どんどんストレス耐性が下がっていくような気がしたのです。

 

第3章 人間関係をラクにする技術

708: 「自分は他の人よりも繊細なようだ」となんとなく気づいていても、相手に、自分が当たり前に持つ感覚がどのくらい「ない」のかを、実感を持って認識している人はほとんどいません。

819: 「そうか、配慮が苦手なのか」

820:「こちらの状況に気づくことが、そもそも苦手なのか」  とわかると、相手の行動に振り回されることが減り、ぐっと付き合いやすくなります。

838: 実は「キライ」は生きていく上で大切なセンサー。「キライ」というのは「この人は、自分に不利益をもたらす気がする。嫌な予感がする」 ということでもあるのです。

846: 「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしまうのです。

876: あたたかい人間関係を作るには、苦手な相手をきちんと嫌って遠ざけることが必要です。

895: 繊細さんたちとお話していると、 その「わかる」は、意外と外れている のです。

898: でも、わかるのは、怒っているな、イライラしているな、という相手の感情(機嫌) まで。「相手がなぜ今、その感情になっているのか?」という「感情の理由」を正確に当てることはできません。

920: 自分のせいではない可能性に目が向くようになるのです。

924: 「人といると疲れます。特にガツガツしたタイプの人と話すと、エネルギーを浴びてしまうというか、消耗してしまう」

932: ・テレビ画面の向こうの人が話している、とイメージする

        ・相手とのあいだに透明な壁をイメージする

955: ・自分と相手のあいだにモノを置く(ペンやグラスなどなんでもOK!)

        ・相手からできるだけ体を離す(椅子を後ろに引く、半歩下がる) 

982: 頼るための心得3つ  

心得1.まずは、「頼る」という発想を持とう

心得2.相手の状況を推測せず、言葉で確かめる

992: あれこれ想像するより「◯◯してほしいけど、どうかな?」と聞いてみるほうが断然確実で早いです。

997: 心得3.相手が引き受けてくれたら、信じて任せる

1013: 繊細さんにしてほしいのは、「ちょっとしたことを、軽く頼む」練習 です。

1032: 相手自身が「このままじゃ危ない」と自覚するよりもずっと早く、相手の危機に気づく のです。  気づくのが早いからこそ、助けるタイミングも早い。でも、 先回りして相手を助けることは、必ずしもいい結果をもたらしません。

1037: 自分から変わろうと思うためには、一度、底を打つ必要がある。何度も仕事で失敗したり、寝込んだりと、 ほとほと嫌になる経験をして初めて、「このやり方じゃダメだ! どうにかしなければ!」と思える のです。

1063: あなたが動くのは、相手にはっきり言葉で頼まれてから

1080: 言葉が伝わらない。そんな感覚を持つとき、伝わらないのは、自分の伝え方のせいでも相手に理解する気がないからでもなく、 ただ心の深さが違うのかもしれません。

1091: 「繊細さん仲間」を見つける方法

1108: 自分がいいなと思う場所には、似た感性の人が集まります。

1130: 「自分が好きなもの」「思ったこと」「感じたこと」をSNSで発信してみましょう。 

第4章 肩の力を抜いてのびのび働く技術

1299: 「一つひとつやっていこう!」で自分の得意技に持ち込む

1316: 重要なものをひとつだけ選ぶ こと。 すべてに順番をつけなくていいから、 絶対に今日やらなければならない大切な仕事を、ひとつだけ選びます。そして、やる。

1373: 気づいたことに半自動的に対応するのではなく、対応すべきものと放っておくものを自分で選ぶ必要があります。

1374: 「気づく」と「対応する」を分ける

1380: 2.対応するかどうかは、自分で選ぶ

1383: サクッと状況を伝えられるなら対応してもOK。もし、状況を同僚に確認し、言い回しや伝える順番を考えて、資料も添付して……と、 芋づる式にやったほうがいいことが出てきたら、いったん手を止める。

1388: 心身ともに健康に働くためには「対応すべきことを自分で選ぶ」「致命傷でなければ、対応せずに放っておく」 ことがとても大切なのです。

1476: 誰かの機嫌が悪いと気づいたら、「機嫌悪いんだなー」と思うにとどめ、あとは放っておいてください。

1514: 苦手を克服するよりも、得意を活かそう! 

第5章 繊細さんが自分を活かす技術

1654: 

人間関係

・相手の話を深く受け止めながら聞ける

・相手のニーズを感じとり、細やかにケアする

・相手のいいところを見つける

仕事

・他の人が気づかない小さな改善点に気づく

・リスクを察知する

・相手の動作を見て、いつの間にか自分もできるようになる

趣味など

・小さな仕掛けやこだわりに気づいて楽しめる

・日常の小さな嬉しさをキャッチする

 1712: 繊細さんは礼儀正しく良心的。困っている人を見たら手助けする、相手を思いやるなど、親切で優しい傾向があります。「この人は親切そうだ」とまわりの人もわかるのか、よく道を聞かれる、という繊細さんも多数。なかには「海外でも道を聞かれます」という方も。

1761: 繊細さんが、自分のままで元気に生きる鍵。それは、自分の本音――「こうしたい」という思いを、何よりも大切にすることです。

1764: 自分の「こうしたい」という思いを感じとり、一つひとつ叶えようと行動することで、「私はこれが好き」「こうしたい」と、自分の軸が太くなっていきます。

1767: 繊細さんは、自分の本音を大切にすることでたくましくなっていくのです。

おわりに

1877: 

自分のままで生きるとは、繊細さを含めて自分を肯定し、自分にとっての「嬉しい」「楽しい」「心地いい」「ワクワク」をコンパスに人や場所、物事を選ぶということです。