Rabbit or Duck?

Chronicles of My Ambiguous Life

読書メモ12

 

働く大人のための「学び」の教科書

働く大人のための「学び」の教科書

 

 

Chapter1★僕たちはなぜ学び続けなければならないのか?


・キャリアを登って下りて、そしてあらたに登る時代
・下山で遭難する人たちの共通点
・何もしなければ「次世代の子ども」より劣る存在になる

・他人に学びを強制されるのではなく自ら決める

335:人は生存不安を高められて、かつ、学習不安が減ったときに学習する」

347:他人に強制されることなく、「自ら決める」ということがポイントです。

・僕たちは誰も「大人の学び方」を教わってきていない。

 

Chapter2★「大人の学び」3つの原理原則


<原理原則①>背伸びの原理

▼「何から始めればいいか?」を考えるときの2つのヒント

517:

①楽しみを感じることにチャレンジする

②感謝されることにチャレンジする

533:自分が楽しいと思える内容、好奇心を駆り立てられる内容に背伸びをしなければ、あとが続かないようです。

539:背伸びを乗り切るには「Hard fun!(楽しいからこそ、がんばれる)」でなくてはならないのです。「Hard Hard」な状態では、背伸びを何とか乗り切ることはできないかもしれません。

547:背伸びをするときには、「誰かを手助け」したり「誰かの役に立ってみる」ことで「他人から感謝されることをめざしてみる」ことでよいのではないかと思うのです。

559:「わたしの存在が弱っているとき」に、自分の内面やインサイドを、自分一人で、えぐって、背伸びの方向性を探しても難しいのではないかと思うのです

586:大切なのは「まずはやってみること」。

591:大人にとって必要なのは、まず、動くこと


<原理原則②>振り返りの原理

598:▼「振り返り」は経験を学びに変える

601:振り返りとは、「過去の自分の行動を見つめ直し、意味づけたうえで、未来に何をしなければならないのかを、自分の言葉で語れるようになること」です。

▼2つの問いに考えを巡らす

608:① What ?(過去に何が起こったのか?) ② So what ?(どのような意味があったのか? 何がよくて何が悪かったのか?) ③ Now what ?(これからどうするのか?)

642:振り返りの時間とは「個人が行う作戦会議」のようなものなのかもしれません。 


<原理原則③>つながりの原理

679:▼他人とのつながりのなかに学びはある

685 :信頼のおける他人に助言を得たり、コメントをもらったり、励まされたり……そうした他人からのサポートを糧にしていきながら、人は学びを実現していきます。

695:「成長の幅」を引き伸ばしていくためには、他人からの援助や関わりが必要である

721:一人めは、客観的な意見やコメントをくれる「緊張屋さん」。二人めは、温かく励ましてくれる「安心屋さん」です。

735:成長の実感がもてないときには、

  • 最近、背伸びしている?
  • 振り返りの時間、ちゃんともてているかな?
  • 信頼できる人との接点、もてているかな?  

と問い直してみてください。

 

Chapter3★「大人の学び」7つの行動


<行動①>タフアサイメント=タフな仕事から学ぶ

780:自分の能力ギリギリのところで全うできるような、タフな仕事。会社が伸びていく方向に貢献するようなタフな仕事こそが、仕事のなかでの成長の源泉 であるということでしょう。

793:信じられないくらいの長い時間を、職場で仕事をしながら過ごしています。これを学びに活かすことが、実は、学びの時間を確保するうえで、最も効率的であることに気づかされます。

▼経験はいわば「資本」

817:ビジネスパーソンにとって、 大人の学びとは、単に「学ぶこと」ではありません。組織が伸びていこうとする方向に自分を同期させることで、より有利な仕事の条件や職位を手にすることができます。

838:いい仕事をしないと、いい仕事はこない。

846:「自己肯定感」や「自己効力感」、そして「自信」といったモティべーションは、ベビーステップの小刻みな挑戦を通じて、少しずつ獲得していけるものなのです。


<行動②>本を1トン読む

867:▼本を読むとは「自分のなかに地図をもつこと」

910:▼僕の本の読み方は「1分野多読」

914:大切なのはそのあとで、しっくりときた本と、こなかった本を整理し、しっくりきた本をさらに読み進めてみること

916:人は「違和感」によってしか、本当に自分に向いているもの、正しいものを見つけることができません。そして違和感を感じるためには、「やってみること(行動)」が重要です。


<行動③>教えられて学ぶ

942:大人の学びは ① 先生だけでなく様々な人々から、必ずしも公式の教育機関ではない場所で、 ② 知識を伝達されることだけでなく、知識を活用したり、外化することで学ぶということもあり得るのです。

 1040:▼「聞く→考える→対話する→気づく・変わる」サイクルを意識する

1049:大人の学びにとって大切なのは、「内化(インプット)」のみならず、「外化(アウトプット)」のタイミングをしっかりとっていくということ。 


<行動④>越境する

1064:▼慣れ親しんだ場所を離れて、違和感を感じる場所に行く

1080:日本人は世界で最も社会的に孤立している人種のひとつです。つまり、自分の慣れ親しんだ場ばかりにいて、越境を行うことがなく、家庭と職場以外の社会から隔絶されている 


<行動⑤>フィードバックを求める

1179:▼行動レベルでよかったこと、悪かったことをフィードバックしてもらう

1186:大切なことは、なるべく具体的に、できれば行動レベルで、よかったこと、悪かったことを把握することです。

1200:▼通用しなくなったものは捨てる=アンラーニング 


<行動⑥>場をつくる

1240:▼人々が集うような機会、イベントを主催する

1276:誰かとよい関係をつくりたければ、ギブをたくさんする。最初はテイクなんて期待してはいけない。 


<行動⑦>教えてみる

1293:▼「変化させる側」にまわる

1332:要するに、教えることとは、 教える側も、学び手側も変化することである。

1342:まず第一に「教える」ためには、ある程度は「学ばない」といけない。どんなに教え手が、学び手とともに知識をつくり出すとしても、教え手はある程度、場を維持する責任があります。そのためには、あなた自身が「学び続けること」が求められます。 

 

Chapter4★学び上手さんの「学びの履歴書」から学ぶ

1493:学んだことを、仕事の現場に活かすことを、専門用語では「学習転移(Transfer of learning)」といいます。

1498:「人生観・価値観とは、所属する職場や参加しているコミュニティによって左右される」という言葉です。

1596:「優秀になるために学ぶ」ことが大切なのではなく、「楽しいから学ぶ」「進みたい方向に進んだときに出てきた壁を乗り越えるために学ぶ」という選択が、結果的には幸福だし、投資としても効率がいいことがわかったのです。

1942:仕事は相手にいかに貢献するか」「相手に必要とされて初めて存在意義がある」ということを痛感できました。

1944:戦って勝つのではなく、相手に勝たせたほうがうまくいく。

2195:大切なことは、キャリアを開き出す人は、その「たまたま」や「ひょん」を見逃しません。

2203:第一人者は、優良なコンテンツをもっています。そして、第一人者のもとには、志の高い優良な人が集まりやすいものです。何を学ぶのか、も大切ですが、大人の学びでは、「誰に学ぶのか」を重視していくとよい