Rabbit or Duck?

Chronicles of My Ambiguous Life

いつも私を励ましてくれる本

 2007年の12月の読書日記でこの本については書いたのだけど、それから8年。読み返すたびに、赤線を引いたり、付箋を貼りつけたりしている。

読む時々の自分の状態で、感じ入る部分が変わっている。何でこんなに感じ入るのだろうと考えてみると、自分と重ね合わせて読めるからなんだろうと思う。 

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

調理場という戦場―「コート・ドール」斉須政雄の仕事論 (幻冬舎文庫)

 

 

この本は斉須さんが23歳でフランスに渡って、12年間、6つの店で働いた時のことと、日本に帰ってきて、東京でお店を開いてからのことが書いてあります。これが、自分の境遇と重なり、読むたびに感じ入るのだなと思います。

所謂、天才の成功物語ではなく、普通の若者(非常に意志が強いと思う)が、海外の厳しい生活の中で、たくましく成長していった物語であることが、私がこの本に惹かれる理由です。

この本を読んでいると、こんな自分でもやれるかもしれない。今、辛いけど、これが後につながる、そういうふうに思わせてくれます。

これからも、この本とともに成長していきたいなと思います。