Rabbit or Duck?

Chronicles of My Ambiguous Life

強くなる必要はない

こんなふうになりたいなと思うときに、「○○に強くなりたい」と思うときがある。それは、良い目標だと思う。ただ、なかなか達成するのは難しいかもしれない。

ある人を見ていて、“あぁ、この人は孤独が苦手なんだなぁ”と思ったことがあった。別に私が孤独に“強い”わけではない。海外で一人で生活をしていて、辛いなぁと思うことはあった。ただ、その人を見ていると、寂しくて辛いんだろうなと感じた。この人と比較すれば、私はそこまで孤独を苦にしていないのかもしれないと思った。境遇がそうさせたのかもしれない。

私は、孤独に強くはないけど、弱くもない。

これは、意外と大事なことかもしれない。何でもかんでも強くなる必要はない。むしろ、“弱くない”ことが大事なんじゃないかと思った。ただの言葉遊びのように聞こえるかもしれないけど、「孤独に強くなる」と「孤独に弱くなくなる」ってことでは、ずいぶんゴール地点までの気楽さが変わる気がする。

例えば、「人前で話すのに強くなる」と「人前で話すのに弱くなくなる」っていうのは違う気がする。前者は、流暢にすばらしいプレゼンをしそうなのに対し、後者は、とりあえず、頭が真っ白にならずに、普通にプレゼンができる、そんな印象の違いがある。

強いに越したことはないけど、弱くなくなることでも、けっこう人生の幸福度は増す気がする。幸福度なんていうと胡散臭いかもしれない。ただ、単純に暮らしやすくなると思う。

昔に比べて、人前で話すのも弱くなくなった(笑)